「どうやったらお肉を美味しく食べてもらえるのか?」
これはバーベキューを究めし者には、永遠のテーマなんだと思います。
そんな永遠のテーマとも言えるべき内容に対して多くのヒントをくれたのが、今回ご紹介する本『調理科学×肉の事典』です。
カンではなく、科学的根拠に基づいた説明がされているので、納得して応用できます。
「どうしてここでこの調味料を使うのか?」ただただレシピだけが書かれている本には、この疑問に対する答えは書いてありません。
しかしこの本を読むことで、その答えが見つかります。
バーベキューでは主役となることの多いお肉を、科学的に理解し、自分好みの味に仕上げられるようになりましょう!
『調理科学×肉の事典』肉を美味しくするためのメカニズムを知りたいあなたへ
なぜ肉がやわらかくなるのか?
塩、酢などの調味料を使ったり、しょうがやパイナップルと一緒にすることで、肉がやわらかくなることをご存知な方はたくさんいることでしょう。
しかしその理由までをしっかり説明できますか?
「別にそんなことを知らなくても美味しく作れればいい!」なんて言わないで下さい。
やわらかくなる科学的根拠を知っておくことで、肉と合わせる他の材料に合わせた調味料を使えるようになったり、より美味しく肉を調理できるようになること間違いなしですよ。
チキン丸ごと1羽をキレイに取り分けられる?!
ぼくはバーベキューで、若鶏を1羽丸ごと使った『ビア缶チキン』を作ることが多々あります。
簡単でとても美味しく作れるのですが、調理後みんなに食べてもらおうとした時、上手に取り分けられないという悩みを抱えていました。
しかしその悩みがこの本で解決できたのです!
この切り分け方法は、ビア缶チキンだけでなく、ダッチオーブンを使ったチキンローストを作った時にも大いに役立ちますね。
『お肉検定』のテキストよりも・・・
この部位説明を読んだ正直な感想は、『お肉検定』を受ける時に購入したテキストよりも、詳細かつわかりやすく書かれていると思いました。
この本があれば『お肉検定』の部位についての勉強は、楽になること間違いなしです。
肉の部位説明は、もちろん牛肉だけでなく、豚肉、鶏肉、さらには羊肉、馬肉、イノシシ、鹿肉、ウサギ肉、カモ肉についても詳細に書かれているんです。
カラーのイラストだけでなく、写真での説明もあるため本当にわかりやすいです。
まとめ
ぼくは「しょうがに含まれる酵素が、お肉をやわらかくしてくれる」ってことは知っていました。
でもそのしょうがに含まれた酵素が、どういう働きをして、お肉をやわらかくしてくれるのかまでは知りませんでした。
気にはなっていたんですが、詳しく書かれた本には巡り会えていませんでした。
それがこの本には書いてあったんですよ。
もうその部分だけを読んで、「あ、この本は買うべきだ」って思っちゃいました。
それと今回ご紹介したこの本は、税抜で1,600円という金額なのですが、オールカラーで見やすいし、美味しそうな写真もたくさん載ってるので、眺めているだけでも十分に楽しめます。
- 食肉の組織と調理科学
- 肉マニア必見!肉の調理大実験
- 食肉の品種と部位事典
中身は上記3部に分かれているのですが、それぞれについて詳細な説明もあるため、読み物としても十分過ぎるほどに楽しめます。
ただお肉を焼いて食べるだけに飽きてしまった人に、心底オススメしたい本でございました。
参考にしてみて下さい。