「保冷剤って100円ショップでも売られているのに、なぜアウトドアブランドのものは同じサイズで、10倍もの値段がするのだろう?」
こんな疑問を抱いたことはありませんか?
『LOGOS』というアウトドアブランドから発売されている保冷剤は、容量600gで980円(税別)もするんです。
100円ショップの『DAISO』では、近いサイズの容量500gが、108円で販売されているのに。
これだけ値段に差があるのだから、さぞかし保冷力にも差があるに違いない!
ということで2つの保冷剤の、保冷力を調べる実験をやってみました。
実験結果の感想を先にお伝えすると、「やっぱり10倍もの値段で売ってるだけあるな〜」です。
『LOGOS』の氷点下パックという保冷剤、凄いですよ。
『LOGOS』と100円ショップ『DAISO』の保冷剤を比較してみた!
9時18分 比較開始
△できるだけ同じ状態とするために、100円ショップ『DAISO』にて、発泡スチロール製のクーラーボックスを2つ用意しました。
そして同じく『DAISO』にて、容量500gで108円の保冷剤を買ってきました。
△左が『DAISO』の容量500gの保冷剤で、右が『LOGOS』の容量600gの保冷剤です。
本当は同じ容量のもので実験したかったのですが、ほぼ同じということで勘弁して下さい。
どちらもクーラーボックスにピッタリ入りました。
△まず保冷剤の表面温度を計測してみると、
- 『DAISO』保冷剤 -11.3℃
- 『LOGOS』保冷剤 -10.2℃
なんと冷凍庫から出した時点では、『DAISO』保冷剤の方が温度は低いようです。
△そして温度の上昇が目で見てわかるように、カップに入ったアイスクリームを用意しました。
△冷凍庫から出したばかりのアイスクリームは、しっかり凍っています。
△アイスの表面温度を計測してみると
- 『DAISO』保冷剤に乗せたアイス -9.7℃
- 『LOGOS』保冷剤に乗せたアイス -9.7℃
まぁ当たり前と言えば当たり前なのですが、現時点では同じ温度となっております。
△気温は30℃で、湿度は14%ぐらいの外に置いておきます。
10時25分
△約1時間後。
アイス表面には、まだ目で見てわかる変化はありません。
△しかし表面温度には早速大きな変化が!!
- 『DAISO』保冷剤に乗せたアイス -1.5℃
- 『LOGOS』保冷剤に乗せたアイス -0.6℃
あれ?『LOGOS』の保冷剤の上に置いたアイスの方が、高い温度を表示しています。
ということは、1時間だけ冷やしておきたい場合には、108円の保冷剤の方が良いのでしょうか?
△アイスをどかして保冷剤の表面温度も計ってみました。
- 『DAISO』保冷剤 -4.4℃
- 『LOGOS』保冷剤 -10.7℃
なんと保冷剤の表面温度は、圧倒的に『LOGOS』の方が冷たいようです。
しかも冷凍庫から出した直後は-10.2℃だったので、若干温度が下がっている?!
11時31分
△11時30分を過ぎて外の気温も上がり、32℃となっております。
△アイスの表面が、溶けてきているのがわかりますね。
特に『DAISO』の保冷剤に置いたアイスの表面は、凹凸がなくなってきています。
- 『DAISO』保冷剤に乗せたアイス 1.5℃
- 『LOGOS』保冷剤に乗せたアイス -0.1℃
ついに『DAISO』の保冷剤に置いたアイスは、氷点下ではなくなりました。
- 『DAISO』保冷剤 0.3℃
- 『LOGOS』保冷剤 -7.6℃
アイスと同様に、『DAISO』の保冷剤表面温度も氷点下ではなくなりました。
それに比べて『LOGOS』の保冷剤は、まだまだ氷点下を保っていますよ。
12時34分
△実験開始から約3時間が経過し、『DAISO』の保冷剤に置いたアイスの、表面にあった凹凸がなくなりました。
『LOGOS』の保冷剤に置いたアイスも、凹凸がわかりにくくなりましたね。
- 『DAISO』保冷剤に乗せたアイス 3.2℃
- 『LOGOS』保冷剤に乗せたアイス 2.5℃
アイスの表面温度は、どちらも氷点下ではなくなりました。
- 『DAISO』保冷剤 0.9℃
- 『LOGOS』保冷剤 -6.5℃
保冷剤の表面温度も着々と上昇してきておりますが、『LOGOS』の保冷剤は相変わらず氷点下を保っています。
13時36分
△実験開始から約4時間が経過し、どちらのアイスも表面の凹凸がわからなくなりました。
そして少し動かすとわかるのですが、完全に個体から液体へと変化しています。
- 『DAISO』保冷剤に乗せたアイス 14.7℃
- 『LOGOS』保冷剤に乗せたアイス 7.5℃
アイスの表面温度は、もうアイスとは言えない温度となっております。
温められたアイスは、バニラの甘〜い香りが凄いです。
- 『DAISO』保冷剤 7.3℃
- 『LOGOS』保冷剤 -5.7℃
『DAISO』の保冷剤表面温度は、この1時間だけで6.4℃も上昇しました。
『LOGOS』の保冷剤表面温度は、依然として氷点下を保っております。
14時46分 実験終了
△外の気温が34℃まで上昇しました。
これではさすが『LOGOS』の保冷剤も、氷点下を保つことは難しいでしょう。
△完全にアイスとはわからない物となりました。
ただ甘い香りを漂わせている液体です。
実験後にこのアイスを飲んでみたのですが、めちゃくちゃ甘くて美味しかったです。
アイスの美味しさは味わえましたが、冷たい方が100倍良いこともわかりました。
- 『DAISO』保冷剤に乗せたアイス 15.3℃
- 『LOGOS』保冷剤に乗せたアイス 11.5℃
『LOGOS』の保冷剤に置いたアイスも、約5時間を経過したことで11.5まで上昇しましたね。
外の気温が34℃ですから、それでもよくここまで冷たさを保てたと思います。
- 『DAISO』保冷剤 6.8℃
- 『LOGOS』保冷剤 -5.2℃
最後に保冷剤の表面温度を計測すると、『DAISO』の保冷剤は少し温度が下がったようです。
これはぼくの計測方法が悪かったのか、アイスが完全に溶けたことでクーラーボックス内の温度が安定し、若干温度が下がったのではないかと思われます。
『LOGOS』の保冷剤は最後の1時間で0.5℃上昇しましたが、それでも最後まで氷点下を保ちました。この結果には驚きました。
△最後に保冷剤の表面を確認してみると、『DAISO』保冷剤の表面には水滴が付いていますね。
△『LOGOS』の保冷剤表面にも若干の水滴はついていますが、ほとんどにまだ霜が付いています。
まとめ
今回は、100円ショップ『DAISO』にて108円で販売されている保冷剤と、アウトドアブランド『LOGOS』の980円(税別)もする保冷剤を比較してみました。
実験結果をまとめると
- 100円ショップの保冷剤は、約3時間で氷点下ではなくなる
- 『LOGOS』の保冷剤は、約5時間経っても氷点下を維持していた
- 1時間後だけを比較した場合は、『DAISO』の保冷剤上にあったアイスの方が冷えていた
- 『DAISO』の保冷剤では、2時間以上の保冷力は期待できない
このような結果が出ましたが、一概に『LOGOS』の保冷剤の方が優れているとは言えません。
その大きな理由は、凍結時間です。
今回使用した『LOGOS』の保冷剤は、『倍速凍結・氷点下パック』という従来のものよりも、凍結時間が短いものであるにも関わらず、公式の発表している凍結時間は18〜24時間となっています。
それに比べて『DAISO』の保冷剤は、「約6時間で凍結」と書いてあります。
この凍結時間の違いをどうみるかはあなた次第ですが、ぼくは普段遣いなら『DAISO』の方が良いと思いました。
しかしながら、お値段が約10倍もする『LOGOS』保冷剤の保冷力は素晴らしいですね。
真夏のバーベキューや、泊りがけのキャンプなど、長時間の保冷が必要な場合には『LOGOS』の保冷剤を持っていくのが間違いないでしょう。
でもあまりの保冷力に、食材が凍ってしまうこともありますので、その辺りは注意して使用して下さい。