最近人気が出てきたらしく、名前をよく聞くようになった『ジビエバーベキュー』。
お肉を焼いて食べることには変わりないんだけど、どんなバーベキューのことを『ジビエバーベキュー』と呼ぶのだろうか?
何となく野生の動物を焼いて食べるってことだとは思うんだけど、ハッキリとした定義がわからない。
そこで何をもって『ジビエバーベキュー』と呼ぶのか?調べてみました!
『ジビエ』って何?
ジビエとは?
ジビエとは狩猟で得た天然の野生鳥獣の食肉を意味する言葉(フランス語)
引用元:日本ジビエ振興協会
野生の鳥獣とは、
- キジ
- マガモ
- アヒル
- ヤマウズラ
- ヤマシギ
- 鹿
- イノシシ
- 野うさぎ
- 北欧のトナカイ
- オーストラリアのカンガルー
ここに記載された動物は野生鳥獣の代表格であり、ここに名前があがっていない鳥獣ももちろんいますし、『ジビエ』と呼ぶこともあります。
これら野生の鳥獣は、肉質が硬く、匂いが強いという評価もありますが、これは捕獲時の不適切な処理方法が原因で、実際は柔らかく匂いが穏やかという特性があります。
このような理由からジビエは、力強く生命力に溢れた冬季限定のごちそうであり、森からの貴重な贈り物と言えます。
引用元:お肉検定1級テキスト P10
BBQのマッキー
ちなみに日本では11月15日~2月15日までが狩猟解禁となり、ジビエのシーズンとなります。
つまり駆除という名目がない場合は、このシーズン中にのみジビエ肉を入手できるということです。
現在、日本では野生鳥獣が増えすぎてしまい、農作物を食べたり田畑を荒らしたり、スギ、ヒノキやブナなどの樹皮や高山植物を食害するなど、農林業や自然環境にとって大きな問題になっています。
引用元:日本ジビエ振興協会
ここです!この人間に害となる野生鳥獣が増え過ぎてしまったため、結果として駆除される野生鳥獣も増えた。
その駆除された野生鳥獣を、そのまま野山に廃棄することなく、食肉として有効活用しようという働きから、『ジビエバーベキュー』が流行っているようです。
ジビエバーベキューのやり方は?
『ジビエ』は野生の鳥獣なので、ジビエ肉は一般的なお肉屋さんでは販売していません。
しかしインターネットを使えば、狩猟をしてそのお肉を販売しているサイトがいくつも見つかります。
ジビエは公的な衛生検査をしていないので、しっかり信用のおけるお店から購入することがとても大切です。
と畜場法で検査対象となるのは家畜(牛、馬、豚、羊、山羊)だけなので、ジビエは対象外となっています。
シカやイノシシの肉には、E型肝炎の原因となるウイルス、または寄生虫が存在していることがありますので、間違っても生で食するのはやめましょう!
かと言って過剰に気にする必要はなく、しっかりお肉の芯まで熱を通す調理をすれば大丈夫です!
まとめ
最近では畑を荒らしてしまう鳥獣を駆除しなくてはいけなくなったということから、ジビエ肉を使ったバーベキューが流行っていることがわかりました。
それでもスーパーや近所のお肉屋さんでジビエ肉の取扱はしていないので、どうやったらもっと手軽に食べられるようになるのか?
調理法も含めて、色々と課題が浮かび上がってきました。
正しい知識を持って、美味しく『ジビエバーベキュー』を楽しみましょう!
△この画像は、ぼくが今年7月に参加したジビエバーベキューの時の写真です。
イノシシの丸焼きだったのですが、匂いはなく、皮がパリパリとしていて美味しかったです。