BBQの雑誌や本を読むと、日本でよく行われる《焼肉スタイルBBQ》のことをあまり良いように書かれていませんよね。
「本場のBBQとは違う!」なんて言われたり。
ヒドイ時には「焼肉スタイルはそもそもBBQじゃない!」なんて言われたりもします。
語源的には『直火で塊肉を焼く調理法』のことをBBQと言うのですが、ぼくが考えるBBQとは『野外で楽しむ食事及び調理』のことです。
あ、ぼくの考えと言いましたが、これはぼくが所属しているJapan BBQ Collegeの代表である榊さんの言葉で、ぼくも同じ考えなのです。
ただし野外で楽しむ食事全てをBBQとは言わないのですが、それについてはまた別の記事でお話しますね。
今回ご紹介したいのは、「本場のBBQじゃない!」なんて言われてしまう《焼肉スタイルBBQ》が、日本の真夏にはピッタリのBBQだってことです。
なぜ真夏には《焼肉スタイルBBQ》がオススメなのか?
そして普段とは一味違った《焼肉スタイルBBQ》のやり方をご紹介します!
焼肉スタイルのBBQはここが素晴らしい!
アメリカンなBBQと焼肉スタイルBBQの違い
BBQの本場とされているアメリカやカナダ、オーストラリアのBBQは、調理と食事を別々に楽しむBBQです。
ホストと呼ばれる人が調理を全てやる場合もあれば、みんなで調理をする場合もあるようなのですが、どちらにしてもまず調理を楽しみます。
そして出来上がった料理をお皿に盛り付け、テーブルで一緒に食事をします。
これが本場のBBQと呼ばれるやり方です。
一方日本人に馴染みのあるBBQとは、焼くという調理と、食べるという食事が、同時に行われます。
つまり焼きながら食べる《焼肉スタイル》な方法ですね。(コリアンスタイルとも呼ばれます)
なぜ真夏には《焼肉スタイルBBQ》がオススメなのか?
ぼくとしては、塊肉をじっくり時間をかけて焼いて、特製ソースで食べるのが好きです。
塊肉を食べられるのは、BBQならではだと思ってはいます。
しかし真夏にやるBBQでは、その楽しみよりも、もっと優先させることがあります。
それはみんなの食欲です。
真夏の暑い時には、どうしても食欲が落ちます。
また暑いからと言ってアルコール飲料ばかり飲んでいては熱中症になってしまうので、ソフトドリンクも大量に飲みます。
するといつもは食欲増進に一役かってくれるアルコールも、真夏ではあまり効果を発揮してくれません。
そこへ塊肉を持ってきてじっくりと焼いていたら、お肉が焼ける前に参加者のみんなが暑さで溶けてしまいます。
だからそんな時こそ《焼肉スタイルBBQ》なのです!
《焼肉スタイルBBQ》だったら、食欲が多少なくなっていても、自分の食べたい食材を選んで食べることが出来ます。
さらに一口大にカットされたお肉だったら、焼き上がるまでにさほど時間を必要としません。
牛肉であれば、サッと焼いてサッと食べることが出来ます。
これこそ《焼肉スタイルBBQ》の醍醐味ですね!
調理をする人(ホスト)の調理したい順番で食事が提供されるのではなく、自分の食べたいタイミングで、食べたい食材を選んで焼ける《焼肉スタイルBBQ》は、まさに暑い真夏にピッタリなのです。
ただの《焼肉スタイルBBQ》ではつまらない!
《焼肉スタイルBBQ》のあまり良くない点の一つに、お肉を食べる時に市販の『焼肉のタレ』を使ってしまうことです。
『焼肉のタレ』を使うのが悪いことではないのですが、全ての食材に『焼肉のタレ』を付けて食べてしまうと、全て『焼肉のタレ』の味になってしまうのです。
これではせっかく色んな食材を用意したBBQも、楽しみが半減してしまいます。
そこでオススメなのが、数種類のソースを用意した《焼肉スタイルBBQ》です。
- 長ネギとごま油を合わせたソース
- トマトやピーマンを細かく刻んだモウリョソース
- テリヤキBBQソース
などなど、色んなソースを用意しておくことで、味が単調にならず、食欲が減退ぎみの時でもたくさん食べられます!
BBQのマッキー
他にもお塩にこだわることで、味の幅が広がりますよ。
△ヒマラヤのピンク岩塩だったり、
△海藻の旨味を含んだ藻塩、
△ハーブの入ったハーブソルトなどなど。
△岩塩のプレートなんかもありますので、そういったアイテムを使うのも一つですよ!
まとめ
ぼくもちょっと前までは《焼肉スタイルBBQ》ばかりをやっておりました。
しかも毎回『焼肉のタレ』を使っていたので、友人からは「BBQじゃないじゃん!」なんて言われたこともありました。
でもそれは《焼肉スタイルBBQ》が悪いわけではありません。
何の工夫もせず、味付けに『焼肉のタレ』しか使わなかったことがダメだったのです。
今回《焼肉スタイルBBQ》をオススメしましたが、全部が一口大サイズにカットしたお肉ではなく、1品ぐらいは塊肉を焼いて食べるのも良いと思いますよ。
天気、気温、参加者の年齢・性別などなど、その時その場に合わせたBBQをやれるようになると、今まで以上に楽しく、さらにみんなを楽しませられるBBQがやれますよ!